« 2008年06月 | メイン | 2008年08月 »

2008年07月30日

山崩れに遭遇

5th_山崩れ.jpg
 
「梅雨明け十日」という言葉がある。
梅雨明けから十日ほどは安定した好天が続くという意味だが、今年の夏はこの例にならわず、日本列島各地で豪雨や落雷の被害が続いている。
 
7月27日、筆者は長野県内の舗装道路で山崩れに遭遇した。市街地から山中の滝へと続く一本道、観光客の数も少なくない。観光を終えての車での帰り道、カーブを右に曲がると、右斜面から崩れ落ちた2本の木が車道を完全に塞いでいた。
 
直前に降った大雨。強い風と激しい雷を伴っていた。継続時間は30分ほどだったが、1時間あたりに直せば50mm程度の強さだったであろう。山崩れは1時間以内に起こったものと思われ、直撃を避けられたのが不幸中の幸いだった。
 
降りてきた怪力揃いの外国人団体の助けを借り、何とか枝を退けて里に降りることができたが、携帯電話も通じない山中でのできごと。短時間強雨の恐怖を感じた。
 
(小埜佳典)

2008年07月26日

水のチカラ

4th_ペットボトル.jpg
 
暑い日が続いている。
 
都会の夏、ビルの谷間の昼日中は本当に暑苦しいが、近年、気温を下げる工夫が随所に見られるようになった。屋上緑化、透水性アスファルト、ミストシャワーといったもので、いずれも「水の力」を利用したものだ。
 
「水の力」と言っても、川の流れや海の波のような、物理的な力ではない。水は蒸発するときに、周囲の物を冷やす効果を伴う。この「チカラ」、案外大きなもの。「夏休みの自由研究」よろしく、実験してみた。
 
窓際に置いた3本のペットボトル。あらかじめ、冷蔵庫で8~9℃に冷やしておいたものだ。そのままのもの、ぬれタオルを巻いたもの、ペットボトルホルダーに入れたもの、3本のうち、もっとも冷えが持続するものはどれか。
 
4th_温度グラフ.jpg
 
はじめの2時間ほどはペットボトルホルダーが一番効果的だったが、その後は逆転、ぬれタオルが最も効果的に。この日最高気温が34℃となったが、ぬれタオルの中のペットボトルは、26.5℃までの温度上昇に留まった。
 
アルコールを使えばもっと効果的なので、25%くらいの焼酎で試してみるのも面白いだろう。が、消毒用アルコールなど濃度の高いものは引火の恐れ大。絶対に使わないようにね。
 
(小埜佳典)

2008年07月16日

雲の高さを測ってみよう!

3rd_9940m.jpg
 
間もなく夏休み。自由研究の課題に、雲の高さを測るというのはどうか。図鑑を見れば書いてあることでも、自分で測ってみることに意味がある。
 
近くに高い山があってそこにに雲がかかっていたら、雲のだいたいの高さが分かる。地形図と比べてみれば、地図を読む勉強にもなる。雲の高さを測る基本のやり方だ。そして、もうひとつお薦めしたいのが、GPSを使って飛行機から雲の高さを測ってみること。
 
おじいちゃん・おばあちゃんの所まで行くのに、もし飛行に乗れるとしたら、ぜひ窓側の席を確保しよう。そして、窓から見える雲の高さをGPSで測ってみよう。GPSは飛行機に悪い影響を与えるかもしれないので、離着陸の間は使えない。だから低い空に浮かぶ雲の高さは測れないけれど、離陸後少したってから見えてくる、高い空に浮かぶ雲の高さを測ることはできる。それがどんな形の雲なのか、地上から見た形と同じなのか、比べてみるのも面白い。
 
上空から見る雲はどんな風だろうか。
空港は曇っていても、上空はきっと青いはず。そのわけも考えてみよう。
 
(小埜佳典)

2008年07月10日

「東高西低」悪天の北海道

2nd_利尻の海.jpg
 
梅雨のない北海道。好天を期待して訪れた北端の小さな島、利尻島。しかし滞在の3日間、雨、風に苦しめられる結果となった。
 
暴風・濃霧の中、7月5日に登頂を試みた標高1720mの利尻富士。一時は強い雨にも見舞われた。地元のガイドさんによると、七夕の頃は意外に天気が悪いのだという。それでも、これほどの風を経験するのは10年ぶりだとか。
 
天気図を眺めてみると、東のオホーツク海には高気圧が、西の中国大陸には低気圧がある。「東高西低」の気圧配置と言えばよいのか。冬の「西高東低」とは逆パターンだが、等圧線の間隔はだいたい同じ。だから冬とは逆に南よりの強い風が吹き、日本海から湿った空気が流れ込んでくる。寒くはないが、湿っぽいし、霧も濃くなる。
 
翌日、一周52kmの島を、スクーターで一周してみた。島の東側を北上していると、生暖かい風と冷たい風が交互に、数秒おきにやってくる。前者は山を吹き降ろす風、後者は海から吹き上がる風だろう。気温は24℃程度と高かったが、海はきっとまだ冷たいのであろう。
 
(小埜佳典)

平地に咲く高山植物

1st_利尻の花.jpg
 
北海道の最北端、稚内。そして、その西側、日本海に浮かぶ利尻島、礼文島。梅雨のない北海道に今、高山植物たちが花開いている。
 
本州と違うのは、いわゆる高山植物が、標高0m付近でも見られるということ。7月の東京と稚内との平均気温の差は8.5℃。標高差に換算すると約1300mとなる。本州の中央高地、例えば標高1500mの上高地に咲く花たちが、彼の日本最北端の地では標高200mに咲いていたとしても、何の不思議もないことである。
 
ここで思うに、「高山植物」という言葉を作ったのは、本州人に違いないということだ。北海道の地では平地に咲く花。高山だけに咲く花ではない。日本語の表現について、少し考えさせられた。
 
(小埜佳典)