初の緊急地震速報は空振り?
ポロンポロン!ポロンポロン!
緊急地震速報です。強い揺れに警戒してください。
28日午前2時32分ごろ、沖縄県の宮古島近くで海底地震が発生し、宮古島では震度4の揺れを観測した。
この地震で気象庁は初の緊急地震速報を発表し、テレビなどで放送された。
地震が発生するとP波と呼ばれる初期の小さな縦揺れ(初期微動)が発生した後、S波と呼ばれる大きな横揺れが来る。(P波は秒速7-8キロ、S波は秒速3.5キロ)
このP波を地震計が観測すると、瞬間的に気象庁のコンピュータが解析し、震度5弱以上の揺れが予想される場合はS波が届くまでに緊急地震速報を出すしくみになっている。
昨年10月に運用開始した緊急地震速報は、1月26日に能登半島で発生した震度5弱の地震を残念ながら見逃してしまい、今後の運用改善が期待されていたところだった。
今回の緊急地震速報はP波を検知してから10.6秒後に発表されたが、宮古島にS波が届いたのはそれよりも早く、検知から5-6秒後だったそうだ。つまり緊急地震速報が間に合わなかった、速球投手の球に追いつけず空振りをしてしまったようなものである。
震源が近い場合、P波とS波のタイムラグが短く緊急地震速報が間に合わないこともあるため、致し方ないところか。
また最大震度は宮古島の震度4と緊急地震速報の発表基準を下回っていたこともわかった。本来ならば、出す必要の無かった速報だったのだ。
気象庁によれば、震源付近の地震観測網が島嶼部でありまばらだったため、誤差が生じたとのこと。
見逃しの次は空振りという残念な結果に終わってしまったが、気象庁においては、今回の結果を踏まえ、さらなる改善を期待したい。
(ジャイヴ川畑)
緊急地震速報のテレビでの速報についても改善できないものだろうか。
地震発生当時、筆者はBS2のクラシック番組を視聴していた。「プロムス・ラストナイト」と呼ばれるイギリス最大かつ最高に盛り上がるコンサートだ。
ラストナイトでは、観客は国旗やチアホーンなど持ち込み、隣の客と手を取り合って曲に合わせて屈伸する慣わしになっている。筆者もユニオン・ジャックの小旗を振りながらテレビの前で屈伸し、観客と一緒になって歌っていた。
そのラストナイトが最も盛り上がるエルガーの威風堂々のアンコール部分で、緊急地震速報がチャイムと共に映し出されたのだ。その後も20分ほど地震テロップが出続け、ラストナイトの興奮も興ざめとなってしまった。
地上・衛星デジタル放送では緊急地震速報が録画機器に影響を与えないようにする技術があるという。(Gガイド)
ぜひ速やかに実現してほしいものだ。



